FP-12S(外付プリンタ)の充電器を紛失し、内部バッテリも腐っている気配。
そこで、最近出回っている「ニッケル水素充電池」に置き換える改造をします。
【今回のお題】
FP-12Sの電源回り改造
- 「内蔵ニッカド・バッテリ」が腐っているので、一般的な「ニッケル水素充電池」に置き換えます。
- USB電源を外部電源として、長時間の駆動ができるようにします。
前回のPB-300の場合と同じですね。
取り付け場所が違うくらいで、やりたいことはおなじです。
1.内蔵バッテリ交換&外部電源追加
専用の充電器を使い続けるのは何かと不便なので、一般に売られている充電式の再利用電池を使います。
一流メーカー品は高いので、Amazonオリジナルのニッケル水素充電池を採用します。
- Amazonベーシック 高容量充電式ニッケル水素電池単4形 800mAh:4個944円
- 電池ボックス:100円
- 2回路2極スイッチ:190円
- DCジャック・コネクタ:150円
【内蔵電源】
プリンタの定格は4.8V、充電池1個あたり1.2V、4個を直列に接続し定格と同じにします。
もとの内蔵バッテリがあった場所に電池ボックスに収めるよう、本体ケースを加工します。
- 黒:充電池(+)
- 緑:充電池(-)
- 黄:DCジャック・コネクタ(+)
- 紫:DCジャック・コネクタ(-)
- 黒:+
- 緑:-
(b) 本体側の配線
「充電池のリード線」をハンダ小手を使って取り外し、新しく配線します。
配線の色はPB-300と同じ色(黄・緑)を使い、分かりやすくします。
- 「メイン基板の黄(+)」を「充電池(+)」へ
- 「メイン基板の緑(-)」を「電源切替スイッチの中央端子」へ
- 「充電池(-)」を「電源切替スイッチの左右どちらかの端子」へ
【外部電源】
FP-12Sに元からある外部DCジャック・コネクタをもうちょっとカッコイイものに変更し、これを通じてプリンタを駆動させます。
前回、PB-300で作ったUSBケーブルをそのまま使います。
(a) 事前確認
元のDCジャック・コネクタの配線を覚えておきます。
- 黄:+
- 紫:-
(b) コネクタを作ります
「元のDCジャックコネクタ」外し、新しいものと取り換えます。
「電源切替スイッチの残り端子」と「外部DC電源コネクタ(-)」を配線します。
配線の色はPB-300と同じ色「(黄・緑)を使い、分かりやすくします。
【試運転】
(a) 外部電源で駆動
モバイル・バッテリーとFP-12SをUSBケーブルで繋ぎ、電源切替スイッチを「外部」切り替えます。
- FEED…うまく紙送りできました!
- 計算印刷…うまく印刷されました!
(b) 内蔵電源(充電池)で駆動
電池ボックスに充電池を入れ、電源切替スイッチを「内蔵」に切り替えます。
- FEED…うまく紙送りできました!
- 計算印刷…うまく印刷されました!
この結果からすると、どうやらPB-300の内蔵プリンタは、電源が問題原因ではないですねぇ。
【本体へ各部品を格納】
(a) 電池ボックス
ケース内には、電池ボックスを格納できるスペースがありません。
幅が足らず、写真の矢印部分がぶつかってしまします。
縦方向は全く収まらないので、泣く泣くケースをカットします。
充電池交換のために、電池ボックスごと引き出す方式にします。
ドリルで穴をあけて、あとはニッパーとカッターで加工します。
(b) DCジャック・コネクタ
新しい部品は、元のものよりも大きいので、ケースの穴をリーマーで広げます。
(c) 電源切替スイッチ
DCジャック・コネクタの横にも穴をあけ、ここに設置します。
ケースを閉じて、完了です。
PB-300の時と比べて、かなりエレガントに出来上がりました。
充電池を取り換えるときは、このように電池ボックスを引き出します。
電源の改造はうまくいき、印刷もできるようになりました。
今回のミッション・クリア!!
【次回のお題】
PB-410/300には「隠しファンクション・キー」があるはずなので、これを作ってみたいと思います。