#005:CASIOポケコン「外部プリンタ電源の改造」

FP-12S(外付プリンタ)の充電器を紛失し、内部バッテリも腐っている気配。
そこで、最近出回っている「ニッケル水素充電池」に置き換える改造をします。

【今回のお題】

FP-12Sの電源回り改造

  • 「内蔵ニッカド・バッテリ」が腐っているので、一般的な「ニッケル水素充電池」に置き換えます。
  • USB電源を外部電源として、長時間の駆動ができるようにします。

前回のPB-300の場合と同じですね。
取り付け場所が違うくらいで、やりたいことはおなじです。


1.内蔵バッテリ交換&外部電源追加

専用の充電器を使い続けるのは何かと不便なので、一般に売られている充電式の再利用電池を使います。
一流メーカー品は高いので、Amazonオリジナルのニッケル水素充電池を採用します。

お買い物:(計1,294円)

  • Amazonベーシック 高容量充電式ニッケル水素電池単4形 800mAh:4個944円
  • 電池ボックス:100円
  • 2回路2極スイッチ:190円
  • DCジャック・コネクタ:150円

【内蔵電源】

プリンタの定格は4.8V、充電池1個あたり1.2V、4個を直列に接続し定格と同じにします。
もとの内蔵バッテリがあった場所に電池ボックスに収めるよう、本体ケースを加工します。

(a) 事前確認
メイン基板の電源の配線を覚えておきます。

  • 黒:充電池(+)
  • 緑:充電池(-)
  • 黄:DCジャック・コネクタ(+)
  • 紫:DCジャック・コネクタ(-)

充電池の配線も覚えておきます。

  • 黒:+
  • 緑:-

(b) 本体側の配線
「充電池のリード線」をハンダ小手を使って取り外し、新しく配線します。
配線の色はPB-300と同じ色(黄・緑)を使い、分かりやすくします。

  • 「メイン基板の黄(+)」を「充電池(+)」へ
  • 「メイン基板の緑(-)」を「電源切替スイッチの中央端子」へ
  • 「充電池(-)」を「電源切替スイッチの左右どちらかの端子」へ

【外部電源】

FP-12Sに元からある外部DCジャック・コネクタをもうちょっとカッコイイものに変更し、これを通じてプリンタを駆動させます。
前回、PB-300で作ったUSBケーブルをそのまま使います。

(a) 事前確認
元のDCジャック・コネクタの配線を覚えておきます。

  • 黄:+
  • 紫:-

(b) コネクタを作ります
「元のDCジャックコネクタ」外し、新しいものと取り換えます。
「電源切替スイッチの残り端子」と「外部DC電源コネクタ(-)」を配線します。
配線の色はPB-300と同じ色「(黄・緑)を使い、分かりやすくします。

【試運転】

(a) 外部電源で駆動
モバイル・バッテリーとFP-12SをUSBケーブルで繋ぎ、電源切替スイッチを「外部」切り替えます。

  • FEED…うまく紙送りできました!
  • 計算印刷…うまく印刷されました!

(b) 内蔵電源(充電池)で駆動
電池ボックスに充電池を入れ、電源切替スイッチを「内蔵」に切り替えます。

  • FEED…うまく紙送りできました!
  • 計算印刷…うまく印刷されました!

この結果からすると、どうやらPB-300の内蔵プリンタは、電源が問題原因ではないですねぇ。

【本体へ各部品を格納】

(a) 電池ボックス
ケース内には、電池ボックスを格納できるスペースがありません。

幅が足らず、写真の矢印部分がぶつかってしまします。

ケース内の柱を一本へし折り、幅のスペースを確保します。

右側の柱を折り、横幅は確保できました。

縦方向は全く収まらないので、泣く泣くケースをカットします。

充電池交換のために、電池ボックスごと引き出す方式にします。
ドリルで穴をあけて、あとはニッパーとカッターで加工します。

(b) DCジャック・コネクタ
新しい部品は、元のものよりも大きいので、ケースの穴をリーマーで広げます。

(c) 電源切替スイッチ
DCジャック・コネクタの横にも穴をあけ、ここに設置します。

 

工事終了!

ケースを閉じて、完了です。
PB-300の時と比べて、かなりエレガントに出来上がりました。

充電池を取り換えるときは、このように電池ボックスを引き出します。

電源の改造はうまくいき、印刷もできるようになりました。

今回のミッション・クリア!!


【次回のお題】

PB-410/300には「隠しファンクション・キー」があるはずなので、これを作ってみたいと思います。

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