PB-300の内蔵プリンタようのバッテリーが腐って死亡。
そこで、最近出回っている「ニッケル水素充電池」に置き換える改造をします。
【今回のお題】
1.PB-300:内蔵プリンタ電源回り改造
- 「内蔵ニッカド・バッテリ」が腐っているので、一般的な「ニッケル水素充電池」に置き換えます。
- USB電源を外部電源として、長時間の駆動ができるようにします。
2.液晶パネルの改善
液晶画面の表示が薄いので、コンデンサ類を新しいものに交換して、濃くなることを祈ります。
1.PB-300:内蔵プリンタ電源を改造
一般に売られている充電式の再利用電池を使います。
一流メーカー品は高いので、Amazonオリジナルのニッケル水素充電池を採用します。
お買い物:(計1,244円)
- Amazonベーシック 高容量充電式ニッケル水素電池単4形800mAh:4個944円
- 電池ボックス:50円×2個=100円
- 2回路2極スイッチ:150円
- DCジャック:100円
【内蔵電源】
プリンタの定格は4.8V、充電池1個あたり1.2V、4個を直列に接続し定格と同じにします。
元の内蔵バッテリがあった場所に電池ボックスに収めるよう、ケースを加工します。
(a) 事前確認
メイン基板の電源の配線は「左側(黄色)が+」「右側(緑)が-」なので覚えておきます。
パワー・スイッチがバラケた時のため、元の形を覚えておきます。
下から順に、スチッチ本体、接点フィルム(白いポッチがスイッチ本体側に向く)、白いフィルムね。
(b) 本体側の配線
「充電池のリード線(腐食が酷い)」をハンダ小手を使って取り外し、新しく配線します。
(左:腐食した基盤/右:電源切替SW)
配線の色は元の色「(黄・緑)を使い、分かりやすくします。
- 「メイン基板の黄(+)」を「充電池(+)」へ
- 「メイン基板の緑(-)」を「電源切替スイッチの中央端子」へ
- 「充電池(-)」を「電源切替スイッチの左右どちらかの端子」へ
(c) 電池ボックスの作成:
電池ボックスが大きいので、写真の赤い部分をカットし小さくします。
出来ました!これが限界
これ以上短くすると、バネの反発で電池が飛び出しちゃいます。
あとはj配線します。
【外部電源】
USB電源ケーブルをつくり、PB-300に元からある外部DCジャック・コネクタから給電させます。
(a) 事前確認
USBコネクタの仕様は「No.1(赤)電源用+5V」「No.5(黒)-5V」ですね。
Micro端子 ←→ 標準端子
1 ←→ 1 赤:+5V(電源用+)
2 ←→ 2 白:D-(データ伝送用-)
3 ←→ 3 緑:D+(データ伝送用+)
4 ←→ 無し:ID(識別用)
5 ←→ 4 黒:GND(電源用-)
(b) USBケーブルの作成
家に転がっているUSBケーブルを生贄(切断)にして、買ってきたDCジャックを取り付けます。
(c) 外部電源コネクタを作ります
「DC電源ジャック・コネクタのリード線」をハンダ小手を使って取り外し、新しく配線します。
「電源切替スイッチの残り端子」と「外部DC電源コネクタ(-)」を配線します。
配線の色は元の色「(黄・緑)を使い、分かりやすくします。
【試運転】
専用紙がないので、手元にあったA4の感熱紙を切って使います。
(a) 外部電源で駆動
モバイル・バッテリーとFP-12SをUSBケーブルで繋ぎ、電源切替スイッチを「外部」に切り替えます。
- FEED…うまくいきました!
- LIST印刷…白紙のまま、失敗です。
(b) 内蔵電源(充電池)で駆動
電池ボックスに充電池を入れ、電源切替スイッチを「内蔵」に切り替えます。
- FEED…うまくいきました!
- LIST印刷…白紙のまま、失敗です。
どうやら、駆動していますが印刷ヘッドが不良のようです。
詳細調査は後にして、先に進みます。
【本体へ各部品を格納】
(a) 電池ボックス
電池ボックスを格納するだけの、電池ボックスを格納できません。
ホット・ボンドで接着し、FA-3と鑑賞数る部分を削ったりと、微調整します。
蓋がなくダサいのですが、時間が取れたらプラバンで作ろうと思います。
(b) 電源切替スイッチ
本体右横をカットし、ホット・ボンドで固定します。
蓋をして組み立ては完了です。
時間がないので、プリンタの調査はまた今度ということで。
電源の改造はうまくいきましたが、肝心な印刷ができていないので…
今回の第1ミッション一時放棄!!
2.液晶パネルの改善
コンデンサのことを忘れていて、急いでチャリで再びエジソンプラザへ。
お買い物:(計340円)
- 電解コンデンサ:16v-22oμf×1個
- 電解コンデンサ:10v-22μf×1個
- 電解コンデンサ:50v-1μf×1個
- 電解コンデンサ:50v-0.47μf×1個
- 電解コンデンサ:35v-4.7μf×1個
- セラミック・コンデンサ:102×1個
- セラミック・コンデンサ:103×1個
- セラミック・コンデンサ:272×1個
- マイラ・コンデンサ:104×1個
今回はちょっと価格アップ…こんな話でそうなりました。
店主:「今日もこれまた古い基盤ねぇ」
私:「これ父の形見なので、なおして使いたいんです」
店主:「あらま頑張って!2世に渡って使われるなんて良いことね!」
私:「液晶の映りが悪いので、コンデンサを替えようと思いまして」
店主:「今回は良い部品を選びましょ!できるだけ色も揃えましょ!」
年配の客:「コンデンサは簡単には悪くならないよ」
私:「この液晶パネルはカスタム品だし35年以上も前だから在庫ないでしょ?」
年配の客:「けっこう保守部品残ってる場合もあるから型番をネットで探してみなよ」
・・・その後、昔話に花が咲き…切なくも、楽しかったよ!
新しいコンデンサに取り換えます。
では、スイッチON!表示はいかに….ちょっと表示が濃くなりました。
今回の第2ミッション・クリア!!
【次回のお題】
PB-300の内蔵プリンタが印刷できないので、プログラミングに支障が出ます。
内蔵プリンタを治すよりも、FP-12Sの電源改造を急ぎます。
FP-12SとPB-410でプログラミングし、セーブしたものをPB-300に読み込むことで暫定対応します。
PB-300の内蔵プリンタの修理はそのあとで….
(番外編)
PB-300バッテリ改造の記事(リンク)を見つけました。
ヘリコプタのラジコン用バッテリと制御基板でコンパクトに格納しているようです。
小型ですが容量が240mAしかないのでロング運転は無理そうですね。
私の今回の改造は3,200mAなので13倍以上もあります。
今回使ったモバイル・バッテリは何と22,400mA(83倍)!!